奥歯が相変わらず痛い

歯の痛いところがある。
左下の奥歯
前歯から数えると7番目 要するに最奥
下の親不知(おやしらず)は生えていないので、永久歯になってこのかたずっと奥歯を担当している歯だ。
15年 もっと前かな。

そのころから、この奥歯がすり減っていて、ときどき猛烈な痛みはあった。
それは食事中。
おもしろいことに硬いものを食べたときではなく、焼餅を食べたときに痛みがあった。
普通に食べていて、いきなりジーンというような痛みが走って顎を押さえる。
時には涙がにじんだ。

とにかく歯には自信があった。
小学校くらいに虫歯を治療して、その後、上の親不知を抜いた以外は歯医者にかかっていなかった。
なんで餅で歯が痛いのだろう。

北海道に転勤になっていたときに、歯医者に行った。
自分では昔、奥歯に虫歯があって、黒い部分を削られてそのままの状態でいるような気がしたのだ。
だから、何か被せてくれるかと思ったのだ。

ところが、その医者は指で無造作に触ると、「問題ないよ」と言って何もしてくれない。
助手?だろうか、女性が知覚過敏の薬瓶を用意したが、「そんなものいらない」といって、とにかく何もしてくれなかったことを覚えている。
なんかすれば金が取れるものをと、余計なことを考える。
いくら払ったかも覚えていない。

とにかく北海道はそんなものだ。
東京生まれの自分には違和感を感ずる部分が多々あった。
だから、今でも北海道を終の棲家にするつもりはない。
サービス精神がない。 それが北海道の人だ。
北海道は寒いので、地下街が多い。 冷気が漏れないように扉はみんな閉じている。
当然だ。

札幌駅で大きなガラス扉を押して開ける。
若い女性が後ろからくるので、押さえて開けていたら、その女性は別の重いガラス扉を自分で開けて通過してゆく。
自分が押さえて開いているところ見ているはずなのに。
なんと、好意は無視された。

ビルに入って、エレベーターで上へ行くわけだが、女性が乗っているのが見える。
自分も乗ろうとして、目が会っているのだが、そのまま機械の閉じるにまかせて何もしない。
当然エレベーターは上へ行ってしまった。
なんで?。 「開」を押して待っていればよいではないか。

何もしないのが当たり前だとわかったのは、しばらくしてだ。
北海道の人は、サービス精神がないのではないのだ。
サービスするという概念がないのだと思った。

もともと不毛の極寒の地に来た人は、情、なさけをいちいち考えていたら凍え死んでしまったのだろう。
だから、みんな自分で自分を守ってきたのだ。
頼れるものは自分自身。
みんな自分を最初に守ってきたのだ。
当然と言えば当然なのだ。

北海道の人にサービス精神を求める方がおかしいのだ。
そんなことをしていたら死んでしまう(生き残れない)のだから。
これは北海道人に対する非難などではない。
素朴な事実の分析だ。

北海道の女性は美人が多い。
それだけに余計に冷たさが身に染みた。
北海道で4年を過ごした。
そこでの思いは、とにかく寒かった。

気候だけではないのだ。 寒いのは。
人の心も寒いと感じた。
脱線しました。

今思うと、餅で奥歯が痛んだ時、奥歯が割れる寸前だったのだ。

もう20年以上も前の話です。 なんか北海道の人が読んだら気を悪くしそうですみません。 北海道は世界にも人気のすばらしいところであることはもちろんです。 当時は望まぬ転勤で、消沈していたときでした。(2014年)


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